東京メトロ日比谷線 中央区街並み散策

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商業の中心地日本橋を歩く

1.日本橋は特色ある5つのエリアに分類される

八丁堀を超えると日本橋に入ります。江戸幕府とともに繁栄して、全国各地から商人や職人が集まり、商業や文化が発展・成長を遂げました。歴史や伝統もあり日本を代表するお祭りなども行われます。日本橋は5つのエリアに分類され「日本橋室町」「東京駅・八重洲」「横山町・馬喰町・東日本橋」「茅場町・兜町」「人形町・浜町」に分かれます。さきほど神輿や山車が展示されていた展示館や「日本橋日枝神社」は茅場町にあります。

茅場町駅は永代通り周辺に駅出入り口が点在。

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兜町に近いからか証券会社が目立ちます。永代通りのこの先に茅場町駅があります。

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2.兜町の地名は名のある武士にまつわる由来があった 

日枝神社から少し歩くともうそこは兜町です。左側に東京証券取引所(東証)がありました。かつて上場企業のドライバーをしていた頃、良く送迎で来ました。

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東京証券取引所の北側にひっそりと建つ神社を発見。その名も兜町神社(そのまんまでした)。しかし門や賽銭箱には兜の一文字が。単純に兜町にあるからという由来でもなさそう。

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兜町神社の御祭神は倉稲魂命で証券界の守り神、日本経済を支える守護神。境内には「兜岩」と呼ばれる岩があり平将門を討ち取った藤原秀郷が岩がある当地で将門の兜を地中に埋めて供養した。兜町という町名はこの「兜岩」に因んで付けられたということです。平将門というと将門塚など各地で怨霊にまつわるスポットがありますが、ここの神社も何やらそんな雰囲気を醸し出していましたが、一応わたしも投資家として日本経済の発展をお祈りしました。

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3.金融街から職人、商人の街へ 

東京証券取引所を超え再び新大橋通りに向かう。日本橋川にかかる鎧橋を越える。先に見えるのが鎧橋で左奥に東証が見えます。兜に鎧。この橋の名前の由来も平将門に関連するのだろうか。

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新大橋通りを人形町通り方面に歩いて行くと、水天宮があります。水天宮の御祭神は4柱の神様がお祀りされてます。安産・子授け・七五三・初宮・芸能祈願・水難除けなどのご利益で知られてます。

水天宮。日本橋蛎殻町にある安産祈願で有名な寺院。

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4.町人文化の街「人形町」路地裏は下町情緒あふれる

水天宮がある交差点から人形町通りに入り、人形町駅方面を歩く。

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少し歩くと甘酒横丁という心惹かれる路地がありました。横丁という地名は何かワクワクするね。大関横丁・青物横丁・思い出横丁・人情横丁・OK横丁。関係ないけど4文字の地名というのもそそられる。それも2文字の熟語が2つの4文字で三軒茶屋・門前仲町・赤坂見附・越後湯沢・会津若松などなど…。

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さっそく足がそちらの方向に進む。人形町通りとは違い個人の商店が多く、和菓子屋では甘酒を店頭で販売していたり食事処ではメニューに甘酒を出している。

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人形町らしく帯や着物の呉服店や手芸、和雑貨の店もあり、何か下町風情を感じます。

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先の方まで歩き清州橋通りのところに大きな劇場があり、長い歴史を持つ明治座がありました。おばちゃんに人気の氷川きよし、細川たかし。ダチョウ倶楽部って(笑)細川たかしと共演⁉︎

明治座。1873年に創建された東京で最も古い歴史がある劇場。

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人形町駅はこの青物横丁から人形町交差点あたりにあります。

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それにしても人形町通りというから、人形関連の手芸品などのグッズや人形焼を中心とした和菓子店が並んでいると思いましたが、通り沿いはコンビニや飲食店チェーンばかりで意外と平凡なストーリートって感じです。

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5.商人の街「小伝馬町」江戸時代を学ぶ

さてこの先中央区の最終停車駅小伝馬町駅に向かいます。小伝馬町は江戸時代、多くの旅人が訪れて賑わい、町には繊維問屋や服飾問屋が多く連なっていました。小伝馬町の町名は、名主宮辺又四郎が伝馬役(施設と施設を行き来して馬を使い情報を伝える)を命ぜられたことに由来すると言われています。

また、江戸幕府が伝馬町に牢屋敷を設置しました。小伝馬町駅から徒歩3分くらいの場所にある十思スクエア別館内のまちかど展示館に「小伝馬町牢屋敷展示館」があり、牢屋敷を再現した模型が展示され牢の構造や施設の目的がよく分かります。開館時間は年末年始等を除く9時〜20時です。

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しかし小伝馬町周辺は銀行やオフィスビルが連なりかつての問屋や宿場、牢屋敷などの面影もなく、夕方の忙しない光景が広がる。

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小伝馬町駅は江戸通りとの小伝馬町交差点にあります。北の方角にスカイツリーの頭がのぞいています。

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小伝馬町駅の近くにこじんまりとした神社を発見しました。それにしても都心だというのに社寺がいろんなところに点在します。宝田恵比寿神社と言って、七福神の一つ恵比寿様のようです。宝と恵比寿様で縁起が良さそう。

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昭和通りをさらに江戸橋方面に歩くと鰹節問屋直営の立食い蕎麦屋があります。看板にも書いてあるように化学調味料を一切使わないつゆが自慢。有名人も多数入店していて知名度も高いようです。以前わたしも入店しましたが、かけそばとご飯を注文しおかかを振りかけると、懐かしい鰹節の香りとさっぱりした素朴なつゆに感動しました。

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中央区は歩いて名所を散策すると、歴史や文化、自然が豊かで見どころ満載でした。特に「まちかど展示館」は中央区の名所や歴史を学べて面白かった。今度は是非「まちかど展示館」全館を訪ねてレポートしたいと思います。

虎ノ門ヒルズ周辺の街並み散策の過去記事です。

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