帰りは河童橋近くにあるバスターミナルで、14時5分発の松本行きのバスに乗る。
路線バスやハイウェイバス、観光バスが駐車しており、駐車場に入れないバスが道路で渋滞していた。
新島々駅から15時10分発の上高地線松本行きに乗車。

松本駅に15時55分着。ここに今日宿泊するホテルの車が迎えに来てくれる。
今日泊まる宿は、市街地から近い場所にある、松本の奥座敷と呼ばれる浅間温泉。文人墨客に愛された、古き良き趣きと、近代施設の新たな魅力が調和している温泉街。

今日泊まるホテルは、アッキー家お馴染みの伊東園グループのホテル。1泊1人7,300円で、ポイントを使って4,800円で予約した超割安な宿。
▼伊東園ホテル浅間の湯。北アルプスの尾根を眺めながら寛げる展望大浴場が自慢。

和室に外の風景が望める広縁があるシンプルな部屋。一応トイレ付きだし安いなりにいい部屋だ。食事は2部制で先着順。チェックインが17時になってしまったため、第2部の19時30分からなので温泉に入りに行く。温泉は露天風呂がなく内風呂のみであったが源泉100%の湯だった。

夕食は飲み放題付きバイキング。料理はそこそこ。筆者の家族はどちらかというと、アルコールの方が目当てだからしこたま飲めれば良い。

2日目は松本市内を観光。松本城の見学と、蔵造りの街並み散策を計画した。先に松本城を見学するため、ホテル近くのバス停に行き松本城までバスで移動する。

松本城のバス停は、太鼓門という城の入り口で、登城や火急の合図などの発信源として、重要な役割を果たしていた枡形の門だ。この門をくぐると本丸に入る正門がある。

城の入り口を固く守るために様々な工夫がなされた。その典型的なものが枡形門で、石垣・土塀を四角に囲って、内と外に門を二重に構えたものである。松本城には、大手門・太鼓門・黒門の三つの枡形門があった。
▼黒門。本丸に入る正門で櫓門と枡形からなり、本丸防衛の要であった。

松本城は北東から南西に緩やかに傾斜した扇状地上にある平城。戦国時代の初めに守護大名小笠原氏の支城として、この地に深志城築かれ、1550年に甲斐の武田氏が小笠原氏を追放し、深志城を信濃支配拠点とした。武田氏滅亡後、小笠原氏が深志城を取り戻し名を松本城と改め、城郭と城下町の整備を進めた小笠原氏が、関東へ移ったあとの城主石川数正・康長父子により、天守の建築などの整備が行われ、近世城郭としての松本城の姿が整えられた。
▼国宝松本城。国宝五城のひとつで1593年頃に築城された五重六階の木造天守としては最古の城。

今回は人力車でお城の周りを巡るコースを予約した。30分のコースだが二人で3,000円と格安で体験できる。

人力車の俥夫のおじさんが松本城のガイドをしてくれる。

二の丸御殿は初め藩の福政庁として造営されたが、1727年本丸御殿焼失後藩の政庁が二の丸御殿に移され、幕末まで中枢機関とされた。廃藩後一時筑摩県庁舎と用いられたが1876年に焼失した。

▼二の丸御殿跡。昭和54年から6年間かけて発掘され、史跡公園として整備され、平面復元された。


連結複合式呼ばれる天守は400年の風雪に耐え、当時の優れた築城技術現在に伝えている。威風堂々とした姿は、アルプスの山々を背景に絶妙な調和を生み出している。
▼正面から見た松本城。背景に北アルプスの山々を望む。

松本城周辺は、近くの山々から集まってきた地下水が豊富で、松本城のお堀は井戸水や湧水なので透明度が高い。天気が良ければ逆さ天守が綺麗に映る。
天守閣では戦国時代の主力武器であった、鉄砲戦への様々な備えを見ることができる。厚い壁には矢狭間・鉄砲狭間が合わせて25カ所あり、天守・乾小天守・渡櫓の1階には、石落としが設けられている。石落としは石垣を登ってくる敵を防ぐ工夫で、狭間と同じように、鉄砲を使っての攻撃も可能な武備であった。

▼鉄砲狭間。鉄砲で敵を攻撃するための正方形の穴。

▼矢狭間。矢で敵を攻撃するための長方形の穴。

天守の中には松本城主の戸田家伝来の武具や諸資料が収蔵されている。大天守2階では火縄銃や兵装品が常設展示されている。


地上22mの天守6階からの眺め。下に見えるのは本丸御殿跡。庭園の中に瓦を使って仕切りをしている部分が本丸御殿。主要建物は5棟、部屋数は60余り建坪は830坪。御殿の周囲をめぐる塀は長く続いて、西では天守側と北では内馬場側を区切っていた。天守築城と合わせ建設されたと推定されている。1727年に焼失し、以降再建されなかった。
▼本丸御殿跡。御殿は天守の完成後の建造で、城主の居場所と政庁を兼ねていた、政治の中枢部であった。


松本城の内堀に架かる橋は埋橋といい、黒い城と赤い色とのコントラストが城の美しさが引き立つ。元々埋橋があった場所は、敵の移動を妨げる足駄塀があった場所で、昭和30年の大修理時に架けられた。現在安全性の問題で通行止めになっている。

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松本城見学の後は松本市内散策。松本城から松本駅方面に歩いて行くと、城の南総堀と女鳥羽川挟まれた、長屋づくりの懐かしい建物が並ぶ通りがある。縄のように細長い土手というところから縄手通りと呼ばれている。