上杉神社を後にし、米沢駅に向かいがてら米沢市の名酒、東光酒造に向かう。少し距離があるが天気もいいし、このまま歩いて行く。この画像は歩道で除雪した雪が両脇に壁となって先まで続いている。

学校のようだが雪の壁で上の階しか見えない。氷柱が長く伸びて雪との組合せで氷瀑ができそうだ。

晴れたおかげで道路の氷が溶けて歩きやすかった。東光の酒蔵はこの先左に行ったところだ。

東光の名で知られる小嶋総本店は1597年創業の上杉藩御用酒屋であり、江戸時代頻繁に禁止令が出された折も、続けて酒造りを許されていた、数少ない造り酒屋のひとつと云われている。
▼東光の酒蔵。酒蔵や資料館が見学できる東北最大級の酒造資料館。昔の酒蔵にタイムスリップしたような体験ができる。

酒蔵見学もできるが時間の都合上できないので、上杉鷹山公の展示室で、資料や所蔵品を見学して酒を買っていくことにした。東光酒蔵は米沢藩御用酒屋なので、常設展示場が併設している。入場無料。

上杉鷹山公は、1751年宮崎県の高鍋藩三万石秋月種美の二男として生まれた。鷹山公は幼名を松三郎続いて直松と改名し、10歳の時上杉重定の養子となって直丸、勝興と改め、17歳で家督を相続した。鷹山と言う名を用いたのは総髪した52歳の時だった。米沢藩は先祖に戦国時代の英雄上杉謙信公を戴く天下に聞こえた名藩だったが、鷹山公が藩主になった頃は財政困難の危機であった。鷹山公は直ちに藩政改革に着手し、藩の復興のために生涯を捧げることになった。鷹山公の取り組みと成果が名君と称され、幕府の老中松平定信も一代の賢君尊称し、その人格・治政に対しては今日でも称賛の声が絶えず、世界の人々からも崇敬されている。

常設展は、上杉家の資料や所蔵品が展示されている。



日本酒の試飲即売所。東光純米酒を試飲する。米沢の日本酒は最上川源流が育んだ土壌で生産された米と、吾妻山系の清らかな伏流水と厳しい寒さにあるということだ。

店内には東光の日本酒の純米酒や純米吟醸などずらりと並ぶ。

筆者は辛口の日本酒より甘口の方が好きだ。フルーティな味わいという純米吟醸酒を買うことにした。

東光酒造詳しい情報はこちらのウェブサイトで🔽

東光酒造から米沢駅は約2キロほど。再び雪山の道路を歩いて米沢市の町並みを散策しながら駅へ向かう。

相生橋から見た風景。流れる川は最上川。遠くの山々が広がっているが、天元台スキー場だろうか。
