歴史ときめく町並み探訪⑨ 蔵シックな城下町松本

,

松本駅から中町通り、縄手通りと歩き松本城へ向かう。

四柱神社から徒歩5分ほどの場所に、凛とした佇まいで鎮座する松本城。松本城は北東から南西に緩やかに傾斜した扇状地上にある平城。戦国時代の初めに守護大名小笠原氏の支城として、この地に深志城築かれ、1550年に甲斐の武田氏が小笠原氏を追放し、深志城を信濃支配拠点とした。

国宝松本城。国宝五城のひとつで、1593年頃に築城された五重六階の木造天守としては最古の城。

武田氏滅亡後、小笠原氏が深志城を取り戻し名を松本城と改め、城郭と城下町の整備を進めた小笠原氏が、関東へ移ったあとの城主石川数正・康長父子により、天守の建築などの整備が行われ、近世城郭としての松本城の姿が整えられた。

城の入り口を固く守るために様々な工夫がなされた。その典型的なものが枡形門で、石垣・土塀を四角に囲って、内と外に門を二重に構えたものである。松本城には、大手門・太鼓門・黒門の三つの枡形門があった。

▼黒門。本丸に入る正門で櫓門と枡形からなり、本丸防衛の要であった。

太鼓門は1871年に取り壊されたが、1999年に18世紀初頭の絵図に基づき復元された。 この復元工事の際、門の屋根を支える横木として使用された、樹齢約140年の赤松2本の切り株が、歴史的資料として常時展示されている。

二の丸御殿は初め藩の福政庁として造営されたが、1727年本丸御殿焼失後藩の政庁が二の丸御殿に移され、幕末まで中枢機関とされた。廃藩後一時筑摩県庁舎と用いられたが1876年に焼失した。

二の丸御殿跡。昭和54年から6年間かけて発掘され、史跡公園として整備され、平面復元された。

連結複合式呼ばれる天守は400年の風雪に耐え、当時の優れた築城技術現在に伝えている。威風堂々とした姿は、アルプスの山々を背景に絶妙な調和を生み出している。

正面から見た松本城。背景に北アルプスの山々を望む。

天守閣では戦国時代の主力武器であった、鉄砲戦への様々な備えを見ることができる。厚い壁には矢狭間・鉄砲狭間が合わせて25カ所あり、天守・乾小天守・渡櫓の1階には、石落としが設けられている。石落としは石垣を登ってくる敵を防ぐ工夫で、狭間と同じように、鉄砲を使っての攻撃も可能な武備であった。

天守の中には、松本城主の戸田家伝来の武具や、諸資料が収蔵されている。大天守2階では火縄銃や兵装品が常設展示されている。日本最初の大筒は1576年大友宗麟がポルトガルから入手したのが史実と伝えられている。

銃身の製作法は、真金はよく鍛錬した鉄棒で、これに銃身になる瓦金を赤熱して叩きながら巻き付ける。荒巻が終わったら合わせ目を赤熱して沸付けし、真金を入れて善くなじませ丸くする。尾栓はねじ切りで工作して取り付ける。巣口は型を沸付けしてやすり仕上げをし、銃腔内研磨等をする。

筒の短い馬上筒は、加藤清正が武器として取り入れたことが、江戸時代中期に成立した逸話集常山紀談に見える。それによると加藤家騎馬武者馬上鉄砲の事と題して、清正の騎馬武者は身分の上下のへだたりなく、すべて50センチ程の火縄銃を馬上で構え、敵陣に迫ると発砲してから槍を入れたとある。

鉄砲狭間。鉄砲で敵を攻撃するための正方形の穴。

矢狭間。矢で敵を攻撃するための長方形の穴。

長篠の戦いで、織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との戦いで、織田勢が多数の鉄砲を使い15,000の武田騎馬軍を打ち破った。鉄砲が戦闘の勝敗を決する重要な武器となった。

長篠の戦い1575年。左側が織田信長・徳川家康連合軍、右側が武田勝頼軍。

戸田家伝世の甲冑。松本城5代城主、戸田康長・松平康長が、1614~1615年の大坂の陣で着用したと伝えられる甲冑。

地上22mの天守6階からの眺め。下に見えるのは本丸御殿跡。庭園の中に瓦を使って仕切りをしている部分が本丸御殿。主要建物は5棟、部屋数は60余り建坪は830坪。御殿の周囲をめぐる塀は長く続いて、西では天守側と北では内馬場側を区切っていた。天守築城と合わせ建設されたと推定されている。1727年に焼失し、以降再建されなかった。

本丸御殿跡。御殿は天守の完成後の建造で、城主の居場所と政庁を兼ねていた、政治の中枢部であった。

人力車でお城の周りを巡るコースがある。30分のコースだが二人で3,000円と格安で体験できる。

人力車の俥夫のおじさんが松本城のガイドをしてくれる。

松本城周辺は、近くの山々から集まってきた地下水が豊富で、松本城のお堀は井戸水や湧水なので透明度が高い。天気が良ければ逆さ天守が綺麗に映る。

松本神社は1636年、藩主の戸田光重が伯父の永兼を祀るために創建した。藩主戸田家の祖先、五神が祀られている。松本城主となった戸田康長に嫁いだ家康の妹、松姫も祀られている。家康が妹松姫の結婚相手を決めたという逸話もある。 

松本神社。地元では五社と呼ばれる松本城主ゆかりの神社。

松本城と松本神社の間にある、道路の中央に立つ巨大な欅の木。採伐されそうにもなったが残り、神社の御神木として大切にされている。

松本城の内堀に架かる橋は埋橋といい、黒い城と赤い色とのコントラストが城の美しさが引き立つ。元々埋橋があった場所は、敵の移動を妨げる足駄塀があった場所で、昭和30年の大修理時に架けられた。現在安全性の問題で通行止めになっている。

(特急あずさ号)

乗車券4,070円

特急券2,550円

(高速バス)

月〜木 4,100円

金土休 4,300円

繁忙期 4,500円

(マイカー)

ETC土休日 4,230円

松本城の情報はこちらをご覧ください🔽

松本観光の関連過去記事です。

ページ: 1 2 3

Follow me!


PAGE TOP