信州ワンデーパス 信越の歴史と自然に触れ合うローカル線旅

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こんにちはブログ管理者アッキーです。訪問ありがとうございます\(^o^)/

今回は、前回に続く信州長野への旅。長野県観光で名所巡りにお得なフリーきっぷを探して調査してみたいと思います。

第三セクターしなの鉄道は人気の観光列車

長野県への鉄道旅行は以前にも紹介した通り、松本方面は中央本線。軽井沢、長野方面なら北陸新幹線という2通りの路線がある。中央本線なら特急あずさやかいじが便利。軽井沢や長野なら北陸新幹線で、以前は在来線でも行けたのが現在は新幹線に乗らないと軽井沢には行けない。

また、軽井沢駅で下車して在来線で長野駅方面に行くのは、在来線なら現在信越本線は横川止まりなので、第三セクターであるしなの鉄道になる。したがってフリーエリア内の乗降り自由のお得きっぷということになると、JRで発行するものと、しなの鉄道で発行するものとに分けられ、それぞれの路線がフリー区間となるものが発行されている。

自然豊かな浅間高原付近を走る人気列車しなの鉄道は、お得きっぷではないが、過去記事で、しなの鉄道が企画する「ろくもん電車の旅」 という食事付きプランや、姨捨ナイトクルーズという軽井沢−長野間の観光列車を紹介しました。空席状況などを見ると中々の人気で日によっては満席という盛況ぶり。しかし、料金は高く食事付きプランは18,500円。姨捨ナイトクルーズは24,800円とかなり高額だ。

とても魅力的で機会があれば予約して体験したいが、このような高い料金の企画のプランは、お得に安く行きたい人向けではないので、今回はJRが発行している「信州ワンデーパス」を使って、信州の観光地を在来線で旅する回り方を調査したいと思います。

ろくもん。自然豊かな風景を車窓から眺め美食を堪能する観光列車。

しなの鉄道の「ろくもん観光列車の旅」過去記事です。

信州ワンデーパスで信州越後在来線の旅

1.新潟県も入った広大なエリアのお得きっぷ

長野県好きの筆者だが、信州ワンデーパスという、非常にフリーエリアの広いお得なきっぷを見逃していた。エリアの図だけ見るとそれほどではないが、飯山線という千曲川沿いの渓谷など路線がほとんど山間を通り、戸狩野沢温泉・津南・十日町といった豪雪地帯を走る超ローカル線が含まれている。

エリアの端っこにある駅越後川口駅は、新潟県長岡市にある駅だ。新潟県に入ると越後という名の付く駅が6つもある。飯山線の区間だけでも107.5kmもあるからこのフリーパスの範囲の広さがわかる。小諸駅から在来線で小淵沢駅、松本駅を経由して長野駅へ乗り継ぎ、長野駅から飯山線で越後川口駅までの距離は310.8kmもある。

JRで発行する在来線の1日フリーきっぷではおそらく最長だろう。この区間を、朝8時16分に小諸駅を出発すると越後川口駅に到着するのは18時3分だ。途中長野駅で乗り換えが1時間15分あるがほとんど電車に乗りっぱなしになる。鉄旅が好きな乗り鉄ラーな方には是非おすすめしたい区間である。

越後田沢駅。飯山線の駅はほとんどが無人駅。

▼飯山線はこんな電車。十日町を出発する動画をご覧ください。

2.信州ワンデーパス概要

発売期間:通年

有効期間:1日間

利用期間:通年

発売価格:大人2,680円 小児1,050円

・フリーエリア内では普通列車(快速含む)の普通車自由席が利用できます。

・フリーエリア内の新幹線及び特急等を利用する場合は、別途特急券等が必要です。

・乗車する列車が有効日の翌日にまたがる場合は、降車しない限り、フリーエリア内の最終駅まで乗車できます。

信州ワンデーパスの値段は2,680円。これだけの区間が1日しか使えないのはもったいない。ただ、軽井沢駅、長野駅間を新幹線利用すると別に特急券を購入しなくてはならず、速達性はあるが割高な感じがする。今回は新幹線や特急列車を利用しないで、在来線だけで周遊するコースを考えたい。

上記で述べた小諸駅〜越後川口駅をJRの在来線で行けば、通常なら運賃は5,880円。信州ワンデーパスを使えば3,200円もお得だ。しかしこの区間はよほどの鉄道好きではない限り中々利用しようとは思わないだろう。区間を区切って運賃を、調べて見る。

3.近距離往復でも長距離片道でもどちらもお得

小諸駅〜小淵沢駅間は1,520円なので往復すれば360円お得。小淵沢駅〜長野駅間は2,310円なので、あと370円以上の区間を利用すればお得。小淵沢駅〜越後川口駅間は4,450円なので1,770円もお得。

JR小海線運賃1,520円

所要時間約2時間10分

JR中央本線•篠ノ井線 運賃2,310円

所要時間約4時間50分

JR中央•篠ノ井•飯山線 運賃4,450円

約6時間20分

上記所要時間はいずれも最速の時間。所要時間などを考慮した上で周遊旅を3コース考えてみた。せっかくのフリーパスなので、長野県に来たら1泊し、初日は観光名所をゆっくり巡り、翌日早朝から1日かけて信州ワンデーパスを利用したい。

4.信州ワンデーパス利用前日に巡りたい観光地

軽井沢や小諸周辺には見どころが盛り沢さん。前日の名所巡りにおすすめな場所を紹介します。軽井沢駅からバスで国道146号線・白糸ハイランドウェイで約30分の白糸の滝。国道146号線・鬼押ハイウェーで約40分の鬼押出し園。白糸の滝は地下水から湧き出したものが、絹糸のように幾重にも降り注ぐ、美しい景観を造り出している滝。鬼押出し園は、浅間山の大噴火でつくられた溶岩の景勝地。2つの名所は近くにあるので一緒に観光できる。

鬼押出し園。軽井沢駅からバスで約40分。

白糸の滝。軽井沢駅からバスで約30分。

小諸駅前に日本100名城に選ばれている小諸城跡があり、そこには懐古園という美術館や動物園も併設されている施設がある。日本唯一と言われる穴城は、戦国時代に武田信玄も関わりのあるお城である。小諸市の作家島崎藤村記念館や、小さな子どもが乗れる乗り物、こじんまりとした動物園もありファミリーで楽しめる。

懐古園。懐古園内の全ての施設が利用できる入園券は大人500円、中学生以下200円。

長野県には宿場町が当時の家並みが保存されている場所が幾つかあり、しなの鉄道沿線上にも残っている。追分宿はほとんどの建物が消滅してしまったが、当時の面影や風情が感じられる宿場町。海野宿は江戸時代や明治時代に活況だった北国街道にある宿場町。伝統的な街並が残る重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

追分宿。信濃追分駅近くにある小規模な宿場町。

追分宿郷土館では追分宿の歴史と文化を知ることができる。

海野宿。田中駅から徒歩約20分。

しなの鉄道沿線には歴史的建造物が多い。上田駅近くにある上田城跡公園。戦国武将真田昌幸によって築かれた城だ。上田城には約千本の桜が植えられ、上田城千本まつりの期間中は園内の桜が咲き誇り、県内外から多くの人出で賑わう。

上田城跡公園。上田駅から徒歩12分。

真田神社。上田城本丸跡に鎮座し真田氏・仙石氏・松平氏を祀る。

しなの鉄道沿線名所巡りならこちらの過去記事。

信州ワンデーパスでお得に周遊するコース

1.高原列車小海線に乗って松本・長野へ

信州ワンデーパスを利用した甲信越旅を3コース考えてみた。

小海線

小海線

JR中央本線

JR篠ノ井線

このコースは初日に小諸周辺を観光し、翌日早朝に小諸駅を出発。信州ワンデーパスを利用して小海線に乗り小淵沢駅に行く。

高原列車とよばれる小海線は、八ヶ岳の野辺山高原から千曲川の上流に沿って佐久盆地までを走り、甲斐小泉駅 – 塩尻駅間は標高1,000 mを超える。清里駅-野辺山駅間には標高1,375 mと日本全国のJR線で最も標高が高いJR鉄道最高地点がある。

小海線はこんな電車。動画もご覧ください。

JR小海線公式サイトです。

小淵沢駅からJR中央本線に乗り松本駅で下車。松本城や松本市内の町並みを散策する。

国宝松本城。江戸時代以前に築城された天守が残る現存12天守のひとつ。

松本市内を散策後、JR篠ノ井線に乗り長野駅で下車。長野市と言えば善光寺。善光寺表参道界隈に祀られている七福神をめぐる「善光寺七福神めぐり」は長野駅から歩いて、福を集める約1時間30分の善光寺散策コースだ。

こうして小海線で八ヶ岳高原を望み、松本城や善光寺を巡る旅をすると、信州エリアを周遊できる。小諸駅〜長野駅の通常運賃は3,740円なので、フリーパスに比べ1,060円お得。帰りは長野駅から新幹線なら軽井沢駅までと、中央本線で松本駅から特急列車利用なら小淵沢駅までフリーパスが有効なので、乗車券はフリーパスの出入口駅からの購入で良い。また、特急券は乗車する駅から必要になる。

2.松本・長野市内散策後ローカル線で絶景の旅

JR中央本線

JR篠ノ井線

JR飯山線

このコースは初日に山梨県内を観光し、翌日小淵沢駅から観光するプラン。松本駅と長野駅は【高原かけぬけ社寺仏閣を巡る旅】と同様社寺仏閣を巡る。その後長野駅から飯山線に乗り、のどかな山間部を通り、田舎の風景や絶景の秘境・景勝地を、車窓から楽しむ信州越後の旅だ。この区間通常運賃は4,090円なので、1,410円お得になる。

飯山線で越後川口駅まで行くと遅くなってしまうので、十日町駅で下車して、越後湯沢駅から上越新幹線で帰るコースを考えた。十日町駅からの乗り継ぎは次の通り。

北越急行ほくほく線

JR新幹線とき

3.山梨・長野・新潟3県日帰り欲張り旅

JR新幹線あさま

JR小海線

JR中央本線

JR篠ノ井線

JR飯山線

北越急行ほくほく線

JR新幹線とき

先にも述べたが、鉄道大好きという方におすすめな、弾丸日帰り鉄道旅だ。宿泊をしないで、遠方から長野入りして1日で周遊するコース。小海線や飯山線といった絶景を望むローカル線に乗るというプラン。新幹線あさまで佐久平で下車し、JR小海線・中央本線・篠ノ井線・飯山線に乗り、十日町駅で下車し、越後湯沢駅から上越新幹線で帰るというコースだ。

山梨・長野・新潟を周遊する広大なコース。乗りっぱなしというわけではなく、途中長野駅で1時間以上乗換え時間があるから、市内でショッピングや飲食などができる。佐久平駅から十日町駅までの通常運賃は5,520円なので、2,840円もお得だ。ちなみにこのコースは、信州ワンデーパスと行きの佐久平駅までの乗車券、帰りの越後湯沢駅からの乗車券代を含めた運賃は9,990円。信州ワンデーパスを購入せずに通常運賃で乗車すると12,210円。信州ワンデーパスを利用すると2,220円安くなる。

この記事を読んでこのコースを回る人や、回った方がいればどんな名所を巡ったのか、見どころや感想など是非教えて欲しい。

長野県観光ならこちらのサイトから🔽

長野県旅行中央本線編の過去記事です

信州ワンデーパスを調べて見ると、すごく長い距離が設定されていました。飯山線や小海線といった秘境や景勝地を通るローカル線があるのも鉄旅好きにはうれしい。今回の下車駅は松本や長野といった有名な観光名所であったが、他にも諏訪や清里、津南など名所があります。また、沿線内には隠れた秘境や景勝地もあるかもしれません。甲信越へ、小さな旅の発見に出かけましょう。

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