目 次
国が発行する元本保証の個人向け国債
1.変動金利・固定金利とも再び上昇し年率1%
【個人向け国債】
[変動金利型10年満期]
第182回 | 年率0.84% |
第183回 | 年率1.00% |
[固定金利型5年満期]
第170回 | 年率0.83% |
第171回 | 年率1.00% |
[固定金利型3年満期]
第180 回 | 年率0.66% |
第181 回 | 年率0.79% |
個人向け国債は、国が発行する債権で国が破綻しない限り、元本は保証されるので、株式投資のようなリスクはない。変動金利型なら10年満期になり金利が上がれば受取る配当金が上がり、下がれば配当金も下がるしくみで、1.0%でも半年後には倍に上がり、逆に半分に下がっているかもしれない。固定金利型であれば5月募集が、5年満期で年1.0%の利息が保証される。1,000万円預ければ年間で税引き後80,000円なので半年ごとに40,000円受け取れる。
6月は変動金利型・固定金利型が共に上昇した。固定金利型5年の金利が再び1.0%に乗せてきた。そして変動金利がついに、大台の1.0%と高水準になり購入時期かもしれない。だが日銀は、追加利上げを年末までにする可能性があり、来年までに政策金利を1.5%程度にしたい意向を示している。利上げが実行される可能性が高いことから、しばらくは高水準の金利が維持されると思われる。
半年ごとに配当金がもらえる個人向け国債は魅力だが、すぐに解約できず、解約には配当金も返還しなくてはならない個人向け国債は、買い替えはすすめるが、新規の購入は今すぐにしなくても良いかもしれない。上昇局面であるため、もう少し待ってみる手もある。定期預金3ヶ月ものや6ヶ月、1年ものの短期の預金金利が高いので、定期預金を短期で資金を回し、有利な場面で個人向け国債を購入し、高配当を得るといった戦略にしていきたい。
下の数字は、個人向け国債の昨年1月から、今年5 月までの利率の推移であるが、変動金利型・固定型金利共に大きく利率が上昇している。もし昨年5月以前に固定金利型を購入しているなら、配当金を返還してでも買い替えた方が、今後多くの配当金が受けられる。筆者もこれほどまでに上昇するとは思わなかったので、個人向け国債を繰り返し買い替えていた。高いと思っていた金利も低くなり、とうとう現在の金利に比べ、半値になってしまったものもある。昨年5月に購入したものもあるが、今後1%を超える水準であるなら、配当金を返還してでも買い替えをしたい。
高いと思っていた金利も低くなり、とうとう現在の金利に比べ、半値になってしまったものもある。昨年5月に購入したものもあるが、今後1%を超える水準であるなら、配当金を返還してでも買い替えをしたい。
2024年個人向け国債利率推移
変動金利 | 固定5年 | 固定3年 | |
1月 | 0.40% | 0.18% | 0.05% |
2月 | 0.49% | 0.25% | 0.05% |
3月 | 0.47% | 0.33% | 0.16% |
4月 | 0.50% | 0.36% | 0.18% |
5月 | 0.57% | 0.45% | 0.29% |
6月 | 0.69% | 0.59% | 0.40% |
7月 | 0.72% | 0.61% | 0.38% |
8月 | 0.61% | 0.39% | 0.28% |
9月 | 0.61% | 0.51% | 0.38% |
10月 | 0.57% | 0.46% | 0.34% |
11月 | 0.65% | 0.60% | 0.49% |
12月 | 0.71% | 0.71% | 0.60% |
2025年個人向け国債利率推移
1月 | 0.75% | 0.77% | 0.62% |
2月 | 0.83% | 0.89% | 0.74% |
3月 | 0.92% | 1.03% | 0.87% |
4月 | 0.93% | 0.95% | 0.78% |
5月 | 0.84% | 0.83% | 0.66 % |