配当•利息で旅行に行こう 2025年8月版(個人向け国債•銀行金利•株主優待)

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国が発行する元本保証の個人向け国債

1.変動金利・固定金利とも再び上昇し年率1%
第184回 年率0.96%
第185回 年率0.97%
第172回年率0.96%
第173回年率0.97%
第182回 年率0.76%
第183回 年率0.79%

個人向け国債は、国が発行する債権で国が破綻しない限り、元本は保証されるので、株式投資のようなリスクはない。変動金利型なら10年満期になり金利が上がれば受取る配当金が上がり、下がれば配当金も下がるしくみで、0.97%でも半年後には倍に上がり、逆に半分に下がっているかもしれない。固定金利型であれば8月募集が、5年満期で年0.97%の利息が保証される。1,000万円預ければ年間で税引き後77,600円なので半年ごとに38,800円受け取れる。

8月は変動金利型と固定金利型共に微増であった。変動金利型と固定金利型5年ものが1.00%を割っているが、依然として高水準にある。近いうち再び1%を超え、金利上昇になる可能性が高い。日銀は、追加利上げを年末までにする可能性があり、来年までに政策金利を1.5%程度にしたい意向を示している。利下げをしない限り、しばらくは高水準の金利が維持されるだろう。 

半年ごとに配当金がもらえる個人向け国債は魅力だが、すぐに解約できず、解約には配当金も返還しなくてはならない個人向け国債は、買い替えをすすめるが、新規の購入は今すぐにしなくても良いかもしれない。上昇局面であるため、もう少し待ってみる手もある。定期預金3ヶ月ものや6ヶ月、1年ものの短期の預金金利が高いので、定期預金を短期で資金を回し、有利な場面で個人向け国債を購入し、高配当を得るといった戦略にしていきたい。

2.1年以上前に購入した固定金利型は買い替えをおすすめ

下の表は、個人向け国債の昨年1月から、今年7月までの利率の推移であるが、変動金利型・固定型金利共に大きく利率が上昇している。もし昨年8月以前に固定金利型を購入しているなら、配当金を返還してでも買い替えた方が、多くの配当金が受けられる。

例えば昨年の8月に、固定金利型5年(0.39%)を100万円で購入している場合、年間の利息は3,900円。5年後の2029年までに受け取る利息は総額19,500円(税抜き)。 もし今年の173回債固定金利型5年(0.97%)に買い替えた場合、年間配当金が9,700円で、4年後の2029年までに受け取る利息は、総額38,800円(税抜き)。1年分の配当金返還額が3,900円なので差引き34,900円。買い替えれば4年後の2029年で15,400円の差が出る。 更に2030年に9,700円の配当金が受けられる。

1月0.75%0.77%0.62%
2月0.83%0.89%0.74%
3月0.92%1.03%0.87%
4月0.93%0.95%0.78%
5月0.84%0.83%0.66 %
6月1.00%1.00%0.79%
7月0.96%0.96%0.76%
第160回(0.39%) 19,500円
第173回(0.97%) 34,900円※

※配当金4年総額38,800円−返還額3,900円

筆者もこれほどまでに上昇するとは思わなかったので、個人向け国債を繰り返し買い替えていた。昨年5月に購入した固定型5年ものが、申し込み時0.45%で高いと思っていた金利も、とうとう現在の金利に比べ、半値になってしまった。6月募集の金利が1.00%になったため、またしても配当金を返還して買い替えを行なった。もし1年以上前に固定金利型を購入しているのであれば買い替えたほうが良いだろう。

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