目 次
国が発行する元本保証の個人向け国債
1.変動金利・固定金利とも上昇 1%超え
【個人向け国債】
[変動金利型10年満期]
| 第189回 | 年率1.23% |
| 第190回 | 年率1.39% |
[固定金利型5年満期]
| 第177回 | 年率1.35% |
| 第178回 | 年率1.59% |
[固定金利型3年満期]
| 第187回 | 年率1.10% |
| 第188回 | 年率1.30% |
個人向け国債は、日本政府が発行体で、個人投資家に向けて設計された債券です。国が発行する債権で国が破綻しない限り、元本は保証されるので、株式投資のようなリスクはない。変動金利型なら10年満期になり金利が上がれば受取る配当金が上がり、下がれば配当金も下がるしくみで、1.39%でも半年後には倍に上がり、逆に半分に下がっているかもしれない。固定金利型であれば1月募集が、5年満期で年1.59%の利息が保証される。1,000万円預ければ年間で税引き後127,200円なので半年ごとに63,600円受け取れる。
1月は変動金利型が0.16%上がり1.39%に、固定金利型は3年・5年ものともに利率が上昇し、5年が1.59%、3年が1.30%で銀行預金よりもはるかに高い。変動金利型も固定金利型も、ここ数年来高値の水準を更新しており、今後も日銀による追加利上げがあれば一段の上昇が見込まれる。利上げされなくても現状維持ならば、高水準の金利は維持され、来月以降の金利上昇も期待できる。
半年ごとに配当金がもらえる個人向け国債は魅力だが、低金利の時期に購入した国債ならば、買い替えをすすめたい。解約には配当金も返還しなくてはならないが、今月の利率に比べ、半分以下の率のものならば見直しをした方がいいだろう。後で述べるが、総額でもらえる利息に大きな差が出てしまうからだ。また新規の購入については、そろそろ購入しても良いかもしれない。
銀行の定期預金の利率はここのところ頭打ちになる一方で、金利が上昇している個人向け国債の、1.0%を超える利率の配当金は魅力だ。個人向け国債は上昇局面であるため、もう少し待ってみたいなら、短期での銀行定期預金の高い利息が受け取れる、3ヶ月ものや6ヶ月ものに資金を回し、有利な場面で個人向け国債を購入し、高配当を得るといった戦略にして行けば良い。
2.1年以上前に購入した固定金利型は買い替えをおすすめ
下の表は、個人向け国債の昨年1月から、今年12月までの利率の推移であるが、変動金利型・固定型金利共に大きく利率が上昇している。もし昨年12月以前に固定金利型を購入しているなら、配当金を返還してでも買い替えた方が、多くの配当金が受けられる。
2024年個人向け国債利率推移
| 変動金利 | 固定5年 | 固定3年 | |
| 1月 | 0.40% | 0.18% | 0.05% |
| 2月 | 0.49% | 0.25% | 0.05% |
| 3月 | 0.47% | 0.33% | 0.16% |
| 4月 | 0.50% | 0.36% | 0.18% |
| 5月 | 0.57% | 0.45% | 0.29% |
| 6月 | 0.69% | 0.59% | 0.40% |
| 7月 | 0.72% | 0.61% | 0.38% |
| 8月 | 0.61% | 0.39% | 0.28% |
| 9月 | 0.61% | 0.51% | 0.38% |
| 10月 | 0.57% | 0.46% | 0.34% |
| 11月 | 0.65% | 0.60% | 0.49% |
| 12月 | 0.71% | 0.71% | 0.60% |
2025年個人向け国債利率推移
| 2月 | 0.83% | 0.89% | 0.74% |
| 3月 | 0.92% | 1.03% | 0.87% |
| 4月 | 0.93% | 0.95% | 0.78% |
| 5月 | 0.84% | 0.83% | 0.66 % |
| 6月 | 1.00% | 1.00% | 0.79% |
| 7月 | 0.96% | 0.96% | 0.76% |
| 8月 | 0.97% | 0.97% | 0.79% |
| 9月 | 1.06% | 1.12% | 0.97% |
| 10月 | 1.08% | 1.22% | 1.01% |
| 11月 | 1.10% | 1.19% | 0.99% |
| 12月 | 1.23% | 1.35% | 1.10% |
例えば昨年の12月に、固定金利型5年(0.71%)を100万円で購入している場合、年間の利息は7,100円。2030年までに受け取る利息は総額35,500円(税抜き)。もし今年の178回債固定金利型5年(1.59%)に買い替えた場合、年間配当金が15,900円で、4年後の2029年までに受け取る利息は、総額63,600円(税抜き)。1年分の配当金返還額が15,900円なので差引き47,700円。買い替えれば4年後の2029年で12,200円の差が出る。 更に178回の購入分の5年後、2030年に15,900円の配当金が受けられるのだ。
固定金利型5年 2029年受取総額(税抜)
| 第164回(0.71%) | 35,500円 |
| 第178回(1.59%) | 47,700円※ |
※配当金4年総額63,600円−返還額15,900円
筆者もこれほどまでに上昇するとは思わなかったので、個人向け国債を繰り返し買い替えていた。昨年11月に買い替えをした固定型5年ものが、申し込み時0.60%で高いと思っていた金利も、とうとう現在の金利に比べ、半値以下になってしまった。12月以降に買い替えが可能なので、再度の買い替えをしたいと考えている。1年分の利息返還はもったいないが、来年以降の利息受け取りが楽しみだ。