前日道路が大渋滞で予定より遅い時間に到着したため、妻籠宿は月曜日の午前中に訪れる。妻籠宿は冒頭でも述べた通り、保存地区発祥の地として町並みが保存されている。妻籠の人たちは町並みを守るために家や土地を、売らない・貸さない・こわさないを中心とする住民憲章をつくり、ここで生活しながら江戸時代の宿場の姿を伝えている。
▼妻籠宿。中山道69次のうち江戸から数えて42番目の宿場。交通の要衝として賑わい、今も歴史の面影を色濃く残しながら人々が暮らす宿場町だ。

妻籠宿の見どころの案内図が掲示されている。妻籠宿には伝統的建造物223件、田畑や樹木、岩など環境物件13件が存在し国指定の特定物件とされ、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。

休日ということもあり朝から多くの観光客で賑わっている。外国人観光客も多かった。

▼水車小屋。ミニ発電所になっている。

水車小屋の坂道を上がり上から見た風景

宿場は上・中・下町を中心とし本陣・脇本陣・問屋がおかれた。
▼妻籠宿本陣。島崎藤村の母の生家で島崎氏が明治に至るまで本陣、庄屋を兼ね務めた。

代々脇本陣・問屋を務めた家で現在の建物は明治10年に建て替えたもの。島崎藤村の初恋の人と言われる「ゆふ」さんの嫁ぎ先でもある。
▼脇本陣奥谷。国の重要文化財。歴史資料館では南木曽町や木曽路の歴史、町並みなどの資料を模型や映像を用いて展示している。

▼脇本陣奥谷・歴史資料館 入館料:大人600円

建物は出梁により2階を張り出した切妻造平入が特徴で江戸時代末期から明治時代にかけて再建されたものが多く大規模な建物が多い。


▼下嵯峨屋。当初長屋であった。型土間に並列二間取の形式で、妻籠宿における庶民の住居を代表する形式をとどめている。

妻籠郵便局には郵便史料館が併設されており、島崎藤村夜明け前に開局当時の様子が描かれている。郵便に関する資料の展示がされている。
▼妻籠郵便局。町並みに合わせた古風な造り。黒いポストは投函できるように設置されている。

日本で最初に宿場保存事業が行われた寺下地区。妻籠宿保存の原点とも言うべき町並みがこの先に続く。
▼保存の原点寺下の町並み。

民芸品や工芸品などお土産が陳列されている。


信州木曽の地酒販店。TAOYAで飲んだ木曽のかけはしが並んでいる。

木曽のかけはし特別純米酒を買った。
▼ぎんもくせい。神官・矢崎氏の庭木として代々愛されてきた巨木。長野県天然記念物。

妻籠宿を散策したレポートは「宿場町探訪④木曽路妻籠宿を歩く」で撮影した画像を交えて細かくお伝えしてます。
妻籠宿の詳細はこちらの公式ウェブサイト🔽

妻籠宿近くにあるローカルな駅に行ってみた。右にある建物は待合室のようだ。駅は左手方面の下を階段で降りていく。


天気が良く緑豊かな風景が気持ちいい。こちらは名古屋駅方面。

こちらは松本駅方面。

ローカル線の風景というのは鉄ラーとしてはたまらないね。

ちょうど上下線とも電車が到着する時間。

動画も撮ったのでご覧ください。

この後道の駅に寄り、中央道松川ICを14時30分頃に乗り、予想通り夕方から大渋滞。しかし大月から意外にも流れ、渋滞する首都高速を避け圏央道経由で関越道を走り抜け20時半には最寄りの草加ICに到着した。
ちょっと道路が渋滞し予定通りのスポット巡りはできなかったが、目的の妻籠宿はじっくり見られたし、宿泊ホテルのTAOYA木曽路は食事といい、良質の温泉といい、星空観賞といい、最高のホテルで大満足でした。宿場町も今回で4か所目。次の宿場町探訪も最高の宿を予約して訪れたい。
宿場町探訪の過去記事です。