宿場町探訪④ 木曽街道 妻籠宿を歩く

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この先は妻籠宿の入口になるので来た道を引き返す。散策ルートで町並みを見学する。

建物は出梁により2階を張り出した切妻造平入が特徴で、江戸時代末期から明治時代にかけて再建されたものが多く大規模な建物が多い。

妻籠宿本陣。島崎藤村の母の生家で島崎氏が明治に至るまで本陣、庄屋を兼ね務めた。

代々脇本陣・問屋を務めた家で現在の建物は明治10年に建て替えたもの。島崎藤村の初恋の人と言われる「ゆふ」さんの嫁ぎ先でもある。

脇本陣奥谷。国の重要文化財。歴史資料館では南木曽町や木曽路の歴史、町並みなどの資料を模型や映像を用いて展示している。

▼脇本陣奥谷・歴史資料館 入館料:大人600円

休日だということで観光客が多いね。外国人観光客も結構いた。

妻籠郵便局には郵便史料館が併設されており、島崎藤村夜明け前に開局当時の様子が描かれている。郵便に関する資料の展示がされている。

妻籠郵便局。町並みに合わせた古風な造り。黒いポストは投函できるように設置されている。

今は使われてない民宿なのだろうか。案内図には載っていない宿だ。

民芸品や工芸品などお土産が陳列されている。

ぎんもくせい。神官・矢崎氏の庭木として代々愛されてきた巨木。長野県天然記念物。

地蔵堂と記されている堂内には直径2メートルほどもある自然石が設置されている。1813年光徳寺住職・中外和尚をはじめ村人たちが地蔵尊像の浮かび上がっている岩を蘭川から運んできて安置したもの。

延命地蔵堂。堂内に安置されている延命岩は汗かき地蔵と呼ばれ、常に岩が濡れているように見えることにある。

豊川稲荷大明神。

この石仏は昭和59年の長野県西部大地震で石段左手の石垣が崩れた際に発見され不思議な像が彫られているので、道祖神の一種と考え寺下住民がこの地に祀った。石仏の手に持つ巻物は智慧を意味し、文殊菩薩の化身で隣の拾得が手にする箒は行動を意味し、普賢菩薩の化身であると言われている(石仏寒山拾得像の案内板より)

石仏寒山拾得像。国内唯一される石に掘られた双体像は他に類例がない。

日本で最初に宿場保存事業が行われた寺下地区。妻籠宿保存の原点とも言うべき町並みがこの先に続く。

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